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2016.01.26 (Tue)

同人小説発行への道(1)



 突然ですが解説文っぽいものを。同人小説を発行したいけど何をすればいいのか分からない。そんな人のために【何を調べればいいのか・決めればいいのか】に焦点をあてて解説していきます。
 文法がどうだとか、技法がどうだとか、そういったことには触れません。「本文書き終わったけどこのあとどうすればいいの?」という方向けです。また、詳細まで記していないので別途ご自身で調べる必要があります。

【More】


サイズ
■本のサイズ
 小説の場合、主にA6(文庫本)かA5(アンソロジーコミックぐらい)になります。
 A6よりA5のほうが大きいので、そのぶん一ページあたりの文字数を増やせます。
 つまり、同じ文章量で少ないページ数となるため印刷費の節約になります(後述)。

段組
■段組
 一段組か二段組か。一行の文字数は何文字か。1ページの行数は何行か。などなど。
 文庫本ひとつとっても、出版社によって様々です。以下は一般的な段組。

文庫:一段組・16~17行・38~42文字・文字8~9pt
A5:二段組・20~24行・26~29文字・文字8~9pt

 これが決定しないと、最終的に何ページになるのか分かりませんし、どのあたりで改ページを入れればいいのかなど、本全体のレイアウトが決められなくなりますので、可能であれば本文を書き始める前に決めてしまったほうがいいと思います。
 また、ページ数が10ページ違うだけで印刷費が千円以上(例:100部の場合)変わってきます。無理やり文字数を増やすのも可読性が損なわれてしまって問題ではありますが、上手く調整して無駄なページ数を減らしたほうが買い手のためでもあります。

フォント
■フォント
 なんでもいいや、とシステム標準のもので済ませるのもひとつの手ですが、どうせならこだわりたいですよね。好きなものを選べばいい、と言いたいところですがフォントによっては特定の記号が意図した通りに表示されなかったりしますので慎重に選んで下さい(例:ダッシュを二つ並べた際、隙間ができる。句点の位置が上に寄っている)。フリーではないフォントだけは間違っても選ばないように……。

ノンブル
■ノンブル
 ページの右上左上、ページ下などにあるページ数表記のことです。作品によってはページ数に加えて章タイトルなどが書かれている場合もあります。印刷所にお願いする際、先方の作業担当者様もノンブルを元に作業を行うことになるのでほぼ必須と言っていいと思います。
 どのようにして入れるのかは使用しているツールによります。
白紙ページには入れない・表紙を1ページ目として数える等、商業の文庫を参考にして作っていくと思ったよりも細かい設定が必要になります。

扉絵
■扉絵・章扉絵
 表紙を開いた直後のページが扉。各章の始まりを知らせるために入れるのが章扉。
 絵といってもこれのためにイラストを描けというわけではなく、なにかしらデザインして読者に分かりやすい目印とする、といった意図です。
 フリー素材を拾ってきてページに散りばめ、タイトルを入れるだけでもそれっぽくなります。それさえも面倒だという場合はタイトル文字だけをページにバァン!と乗せればおしまい。でもなんだかそれじゃあ寂しいじゃない?

拡張子
■データ変換
 本文できた。レイアウトも完璧。さあ入稿だ! と意気込んだあなた。ちょっと待って下さい。それ本当に印刷所に入稿できるデータ形式ですかね?
 自身が予約した印刷所の入稿形式をよくご確認のうえ、それに合わせてデータを作成しなければなりません。以下、小説本の主なデータ形式。

本文       :.pdf .doc
表紙等画像系:.psd .ai .eps .tiff

 使用しているツールが上記のファイル形式に対応しているなら問題ありませんが、例えば「.doc」で入稿出来ない印刷所なのにwordで本文を作ったとなると、そこから「.pdf」に変換する必要が出てきます。幸いwordであればpdfでの出力も可能なので困ることはありません。ただし、word2000など古いバージョンでは出力機能がない場合があるため、別途変換ツールを使うことになります。

■印刷所
 たくさんあってよく分からない同人誌系印刷所。よほど生活に余裕があるか、あるいは高い頒布価格でも完売する自信がある!といったことでもない限り、基本的には印刷費とクオリティーのバランス取りになると思います。
 私もまだ二社しか利用したことがないため、正直言って刷ってみなければクオリティーは分かりません。事前に分かることは値段と評判ぐらいです。念入りに下調べをして選んだつもりでも、いざ利用してみると思い描いた通りにはいかなかった、なんてことはよくあります。そういった意味でも初めは「クオリティーは及第点だが、安くて利用者が多い」ところを中心に探すと良いかと。
他サークルさんの小説を捲って、奥付を確認してみるのもありです。必ず印刷所名が書かれていますので。

印刷用紙
■用紙などの仕様について ※画像は『STARBOOKS』様の取り扱い用紙見本
 印刷所によっては「小説パック」として事前に決められた用紙仕様を提供しているところもあります。どれがいいのかよく分からない、特にこだわりがない、という場合は何も考えなくて済むので便利です。
 しかし、せっかくの自作小説。ほんの少しでもこだわりたいのが同人作家というもの。予算が許すのであれば好みの表紙用紙・本文用紙・加工で手製感を高めましょう。本文用紙の例は以下。

淡クリームキンマリ_70K
ラフクリーム琥珀_71.5K

 どちらもクリーム色をしていて目に優しいので長時間読んでいても疲れません。70Kというのは連量といって細かい計算式があるのですが、要するに紙の厚さです。数値が大きければ厚くなります。前者は比較的どこの印刷所でも扱っています。後者は手触りが柔らかく、ページ数が多くてもめくりやすいのでおすすめです。ただし、小説に力を入れていないところだと取り扱っていない場合があります。

▼表紙・挿絵
 文字書きにとって終わることのない悩みがこれ。表紙をどうするか。なかには本文と表紙を両方手掛ける超人も居たりしますが、大抵は「絵を描けないから文章で」という方が多いはず。誰かに描いてもらう他ないわけですが、どのようにして都合をつけるかは本人の置かれている環境によるので具体的なアドバイスが難しいところでもあります。
 最も望ましいのは友人知人にお願いすることです。なにかあっても後腐れがないというのが一番の理由ですが、同時に「面と向かってあれこれ相談しやすい」という点もあります。
 そういったツテがない場合はネット等で絵を描いてる人に声を掛けることになりますが、お願いする場合は報酬を支払うのが前提です。

 しかしこの報酬には明確な相場がありません。商業であればカラー一枚いくら、モノクロいくらと決まっていたりするのですが、依頼する相手がプロなのか。自分との関係性は。作業に対する熱意は。等々、人によりますし作品にもよります。その人が描きたくて描きたくてたまらないジャンル・キャラなら格安、もしくは無償(当然ですがなにかしらのお礼はする)で引き受けてくれるかもしれません。今回は例として、高くもなく安くもない金額を提示しておきます。

表紙カラー :1.5万/枚
挿絵モノクロ:0.5万/枚

 自分が絵描きだったとしてこの金額でやりたいかというと、ちょっと微妙な気もします。労力の対価としてはもっと高くてもいいと感じます。
同人活動はあくまでもファン活動の一環でお金稼ぎの場ではないとの精神に則って、このぐらいで成立すると依頼する側としても嬉しいところ。実際、この金額+印刷費+諸経費でトントン(完売すればギリギリ赤字にならない)ぐらいです。

イベント
▼参加イベント
 真っ先に決めるべきなのは、実はこれでした。
参加するイベントが決まる→入稿〆切りが決まる→作業期間が決まる→絵描きさんへの発注納期が決まるetc…と、全スケジュールの最終地点がここになります。

 ここで一つ脅しを入れておきますと、基本的に小説は漫画と比較して見向きもされません。表紙が素晴らしくても、手にとって中を見て文字だらけだと分かると悪態ついて去っていく人もいます。オールジャンルのイベントにその傾向が多くみられます。

 ですので、まずはオンリーイベントが無難だと思います。参加者はみな、そのジャンルの二次創作が欲しくてやってきますので多少寛大です。
 といっても、一部の大人気ジャンルについてはそうではないケースもありますし、反対にオンリーでも冷えきっていることだってありますから一概には言えません。
 ともあれ、大型イベントは参加費も掛かりますしまずはオンリー。もっというとそれなりに規模の大きいオンリーに参加するのが、勉強にもなりますし闇抱えなくてすむのでいいと思います。


■終わりに
 だらだらと書き綴ってきましたが、まずはこのへんで締めたいと思います。「何を調べればいいのか分からない!」状態から脱却できていれば幸いです。
 次回は同人小説の作成からイベント当日までのフローチャートのようなものを上げて、全体の流れが分かるようにしたいと思っています。
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