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2000.01.01 (Sat)

酒呑楼:酒虎さん


【More】

■『【悲報】のあさんに××××を与えたら大変なことになった件』

 のあさんが不思議な粉のせいで暴走列車と化してしまうお話。頭に巾着袋を乗せたのあさんのカットがあまりにもシュールすぎてツボでした。イケメンモードののあさんが格好良すぎて……自分ももりくぼのようにぜひ迫られたいです。
 普段の作者様とはだいぶ毛色の違うお話でしたが、文章は相変わらずの読みやすさ。
 fusyさんのにゃん×3本の影響もあってか、みくにゃんの不遇なツッコミ役、のあさんのポンコツボケという構図が脳内で市民権を得てしまったようです。いいぞもっとやれ下さい。



■『不可逆性恋愛群』

 恋愛をテーマにした短編小説。表紙は前述【銀イオン‐fusy】さん。C87冬コミ発行。
 ドリフェスでご一緒したのが縁で、後述のシンステ新刊と共にGET。
 200Pを越える小説ですので、各章ごとに感想を(追記・修正予定)。

▼『若しもあなたの目の前に』
  楓さんと志乃さんのお話。志乃さん視点。ゲーム内時間から5年ほど経っている設定で、杯をつきあわせる二人のやり取りから始まります。
 日本酒とワイン、二種類のお酒とそれを囲む調度品や雰囲気の描写が実にアダルトで引きこまれます。おそらく作者様のお酒好きからくる独特の臨場感かと。
 Pに気があった志乃さん。そのPと良い雰囲気の楓さん。本心を隠しつつ楓さんと密な関係を結ぶ志乃さん。一見すると三角関係のように思える構図ですが、読み進めるとそうではないことが明らかになります。
 「柊の棘は楓の葉を傷つける。だから重なってはいけない」まさに志乃さんの心情そのものが表れていて、すーっと言葉が染みこんでいく感覚が心地よかったです。
 とにもかくにも、二人が共に過ごした年月から生み出される空気感が素晴らしく、ひとの人生を濃縮して味わったかのような気分になれます。そう、まるで一杯の酒のように。
 

▼『アルペジオ』
 奏とPの出会いから、籠絡されるまでを描いたお話。奏・一人称視点。蒼翼の乙女と夜色の花嫁をモチーフとしたシーンがあります。
 Pの駆け引きには屈しない!と思いながらも、対抗心が災いしてどんどん深みにハマっていく様子がなんとも嗜虐心をそそられます。
 彼の一番にはなれない。独り占めはできない。分かっていてもなお踊らされたい、奏でられたい。まさに題名の通り、弦を一本一本弾かれる喜びを知った彼女の心情がよく伝わってきます。アイドルではなく、ひとりの女性として男に支配される幸せを求める姿。
 作中には奏以外にも複数の先輩アイドルが登場しますが、その全員が奏を籠絡せんとするPの指示で動いていたというところが面白かったです。

 内容から察するにヴァニタスやぷちデレラが出る以前に書かれた作品かと思いますが、物語冒頭のスカウトされる以前の様子などは全くもって違和感なく書かれていて素晴らしいの一言。当時の少ないヒントのなかで書き上げたわけですから、いかに彼女への理解が深かったかよく分かります。
 あっ、あとキスシーンの描写がとってもエロい扇情的です。自分の勝手なイメージですが、奏はPに名前で呼ばれることに弱そうなんですよね。
 

▼『告解』
 まゆの想い人は女性Pだった。単純ながらもその設定だけでこんなにも広がりを見せるとは思いませんでした。どこか人間として歪んでいる主人公が、ひたすらに真っ直ぐなまゆと共に過ごすことで少しずつ変化していきます。
 自らの立場や生い立ちから、その変化を素直に受けいれらなかったが故に起きた悲劇。手紙の内容と、その後の二人の姿。
 休むことなく進んでいく展開はもはや映画のようで、これがモバマス二次創作だということを忘れてただただ引き込まれてしまいました。

 事件があったことによりまゆの本心を知り、ようやく自身の気持ちを認めることができた主人公。何度も「幸せだ」とつぶやきますが、手紙をしたためた時のまゆはもうおらず、彼女が口にする愛の言葉は造りものにすぎない。それでも紛い物の幸福に身を沈め、罪を背負い続ける彼女は狂気というほかなく、壊れたその心が修復される機会は二度とやってこないのだと思うと、積み上げられた数々の言葉が重くのしかかってきました。
 読後、物語冒頭からの各シーン・セリフが頭のなかをグルグルと回って他に何も考えられなくなってしまったのは言うまでもなく……。

 その他、ちっひ――もとい千川さんがとても良い役回りだったと思います。ラストで少しぼかされ気味に描かれた部分から想像するに、彼女も救われない感じのようですが。
 本作の締め括りの章にふさわしい、まさに「不可逆」なお話でした。

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